創業明治26年より
京都市中京区にて電気設備工事 
を通じて明るい社会づくりを目指しています。

 

第16話 お得意様のこと5
「府庁からのご依頼−設計と検査」


  前回の病院の他にも、学校や他の施設も数多く設計のご依頼がありまし
 たが、当店が落札できなかったものも多くありました。当店が施工もさせて
 頂けたのは次の各所です。

 @府警本部本館 A府立第一高等女学校(現 鴨沂高校) B桃山中学
 C師範附属小学校(現 教育大学附属京都小学校) D経済部庁舎
 E第二日赤病院 
 (ただし、DEは木造で、現在は鉄筋に建て替えられています。)

  その後、戦時中に、府庁にも電気係の人が2人来られ、設計はその方々
 が担当され、私どもの店に委託されることはなくなりました。
  府庁からは、他にも警察部保安課からのご依頼が時々ありました。保安
 課では今の保安協会のような仕事もやっておられたのですが、大正時代
 には手がまわらなくなり、「山科、ちょっとこれ見に行ってくれんか」と依頼さ
 れることが時々あったのです。
  創業者吉之助の話では、ある時調査に行くと、ブラケットの芯線に鉄バイ
 ンド線を使っていたのが見つかったことがありました。これには吉之助も大
 変弱ったらしく、いずれ保安課員の知られるところとなり、その施工業者は
 涙を流して平あやまりにあやまったとのことで、吉之助も立場上あんなにつ
 らかったことはなかったと二代目や三代目に話していたそうです。が、その
 業者の名前は終に言わなかったそうです。
  もう一つのご依頼は、避雷針アースの検査でした。当時高さ20m以上の
 建物と火薬庫には避雷針の取付けが必要で、竣工届に検査表を添付する
 ことになっていました。当店で発行した検査表があればパスしましたし、それ
 がないと保安課がもう一度確認されることもありました。保安課が忙しい時
 には「山科、これで良いか」とのお問い合わせがあったとのことです。
  火薬庫とは、ダイナマイト倉庫であったり、鉄砲店の倉庫などです。測定
 書は初期は2円〜3円程度、後には5円先方へ請求していましたが、実費
 程度の請求で、良心的にやっていました。これらのご依頼は昭和16、17
 年頃までで、合計250件ほどあったことが帳簿からうかがえます。
                             (第17話をお楽しみに・・・)
  
 


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