創業明治26年より
京都市中京区にて電気設備工事 
を通じて明るい社会づくりを目指しています。

 

第6話 避雷針1と今では考えられないお話3


  当社の創業者(山科吉之助)は、どちらかと言えば電気工事より製作に
 熱心でした。第5話で避雷針の突針も作っていたことはお話ししましたが、
 創業後、昭和16、17年頃までの間に約1,000組を作りました。
  製作工程はと言うと、胴体は木型を作り銅鋳物を吹きます。
 木型と鋳物は外注ですが、それから後は当店で工作しました。まず、出来
 た鋳物を旋盤で仕上げます。次に突針は銅棒を旋盤にかけて、上等品は
 上を細くし根本を太く仕上げるのです。次に焼付鍍金ですが、まず金粉と
 水銀をまぜて乳鉢で何回も何回もこすり上げアマルガムにします。大変根
 気のいる作業だったようです。次にアマルガムを銅パイプに塗り付け、炭
 火で焼きますと水銀が気化して蒸発し、金が銅パイプに残るのです。これ
 を何回も繰り返します。3回程やると下地の銅は見えなくなり、うっすらと金
 が付着するのですが、すぐにはがれます。7回程やりますと、普通の屋上
 に取り付けた場合10年位は錆びません。ただし、風呂屋の煙突に付けま
 すと、やはり7回位では錆びてしまうので、10回か15回の焼付をしました。
  電気メッキ方法は焼付の3回か4回と同程度の耐久力ですが、すぐ錆び
 てしまいます。御所や重要な建物に取り付ける場合は全て15回以上焼付
 ていたといいます。
  今では考えられないお話をまたひとつ。アースの地中銅板を何枚も埋
 めるのですが、もったいないことをするといわんばかりに、こちらの知らな
 い間にこっそり抜き取ったりする人もあったとか。貴重品だったのですね。
                              (第7話をお楽しみに・・・)
  
 


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